カナダ人と聞いて、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。

同じ英語圏の国であるにもかかわらず、アメリカ人やイギリス人のような、はっきりとしたイメージが浮かばない人が多いのではないでしょうか。

カナダ人の国民性は、一般的にオープンでフレンドリー、礼儀正しく、穏やか、文化は進歩的かつ多様な多文化主義的だと言われています。

これには、多様な移民を受け入れてきた多民族国家としての歴史が大きく関わっています。

カナダの名は、「集落」を意味する先住民族の言葉に由来しますが、985年にノルウェー人探険家がヨーロッパから初めて到着して以降、主にイギリスとフランスによる植民地争いが続いていました。

フランスは争いに敗れ、第一次世界大戦終了時ごろまではイギリスの統治下にありましたが、1931年のウェストミンスター憲章により、独立が認められました。

その後、1969年には、公用語法により英語・フランス語の二ヶ国語が公用語となり、1971年には多文化主義が宣言されます。

現在、カナダでは、英語・フランス語の両言語が平等な地位にあるとされており、いずれの言語でも行政サービスや教育を受ける権利が保障されています。

国勢調査によると、国民の約6割が英語、約2割がフランス語を第一言語とし、約98%が英語かフランス語のどちらかを話しているそうです。

しかし、その他に、公用語以外の言語を使う住民が600万人ほどおり(総人口は3400万人ほど)、彼らの母語として挙げられた言語は200語を超えると言われています。

人種を見てみると、2011年の国勢調査では、ヨーロッパ系白人76.7%、先住民4.3%、黒人2.9%、その他(中南米系やアジア系含む)16.2%となっている。

近年では、アジア系の移民が増加し、大都市を中心にアジア系割合が急増しています。人口は、特にバンクーバーとトロントの二都市で多いと出ています。

このように、先住民、イギリスやフランスなどヨーロッパ系、その他多くの背景を持つ人々の文化が混ざり合い、カナダの文化や生活は成り立っています。

多文化主義の理念により、多くのものと共存し、穏やかに関係を築こうとする国民性があるので、日本人にとっても、現地での滞在や、人間関係は、良好な状態を築きやすいと言えるでしょう。

一点、気をつけるべき点は、彼らは自己主張の激しいアメリカ人と間違われることを嫌うと言われていますので、決して同一視したりしないようにするということです。